さて、このHPでは様々なアーティストを紹介していますが「最も好きなアーティストは?」と問われたら迷いはありません。ピンク・フロイドです。プログレという垣根を越え、音楽界の頂点に位置するあまりに有名、あまりに偉大な怪物バンド。僕に“音の魅力”、“音の魔力”を伝えてくれた愛すべきバンド。生涯の伴侶となるアルバム「WISH YOU WERE HERE」を生み出したバンド。彼らの作り出す音は想像力を掻き立てられる。目を瞑れば別世界、幻想世界、アナザーワールドだ。現在の音響系と言われる音を好んで聴けるのも彼らのおかげだったりする。67年、デビューアルバム「THE PIPER AT THE GATES
OF DAWN」発表時のメンバーはリーダーでサウンドの要シド・バレット(G、Vo)、ロジャー・ウォーターズ(B、G、Vo)、ニック・メイソン(Dr)、リック・ライト(Key、Vo)。1st発表後リーダーのシドが精神異常をきたしライブの演奏もままならない状態に。事態の打開を図るためシドの友人でもあったデイヴ・ギルモア(G、Vo)を加入させる。2nd製作時途中でシドは脱退している。以後バンドの主導権を握ったのはロジャー。天才不在の穴をコンセプトアルバムの作成という形で見事に克服。立て続けに素晴らしい作品を何枚も発表するがその頂点に立つのが73年発表の「DARK SIDE OF THE MOON」。その空間的に構築された音世界は今聴いても斬新。驚異的なセールスを記録し、一気に音楽界の頂点へ上り詰める。その後も優れたコンセプトアルバムを連発するが、83年「THE FINAL CUT」発表後、シド不在後のサウンドの要であったロジャーはバンドの創造力を全て出し尽くしたことを理由に86年、ピンク・フロイドを脱退、バンドの終焉を告げる。その後バンド名の使用権を巡っていざこざも起こったが、87年デイヴを中心に復活。メンバーが3人になった後はデイヴが主導権を握ることになる。現在までに2枚のアルバムを発表している。何れも良質の作品だ。94年のアルバム「THE DIVISION BELL」に伴うツアーでは一大スペクタルのライブを展開。その大掛かりなステージはマイケル・ジャクソン、ストーンズ、U2等の大物を遥かに凌駕する。
さあ、貴方もフロイドの作品でメディテーションして下さい。ドラッグ、文学作品でも味わうことの出来ない、それぞれに違った“何か”が見つかればと思います。
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